治療の流れ

初診からどのくらいで受けられますか? 

ICLを希望されて、はじめて受診されてから、実際に手術を受けるまで、早くても1ヶ月半、通常、2~4ヶ月くらいかかります。他の視力矯正手術と比べて手術待機時間が長いのは、入念に諸検査を行い、目の状態に合わせたレンズを発注し、入荷を待つのに時間がかかるためです。

 

手術までには、どんな検査や準備があるのでしょうか

1.適応検査

レーシックで矯正できる限界を超えた強度の近視の方や角膜が薄い方も受けることが可能なICLですが、白内障や緑内障などの目の病気がある方や、眼内レンズを入れるスペース(前房)が極端に狭い方など、ごくまれにICLの手術が困難な方がおられます。そのため、初診では目の病気がないか、またICLが可能かどうかの適応検査が行われます。

2.術前検査

ICL適応となったか方に対しては、日を改めて、近視や乱視の度数を測り、ICLの眼内レンズの種類や決めるための術前検査が実施されます。クリニックによっては、再度、日数を開けて術前検査を2回行うことで、近視や乱視の度数に変化がないことを確め、より慎重にレンズの選定を行うところもあります。

3.コンタクトを外す

初診前にコンタクトレンズを一定期間外してから来院するよう指示がある病院と、ICLの適応であると診断したのちに行う術前検査前にコンタクトレンズを一定期間外してから来院するよう指示がある病院があります。

4.感染予防

感染を予防するために、手術の3日前から抗生物質の点眼を開始します。

 

手術のくわしい流れは?

ICLの手術には、入院の必要はありません。所用時間は、両眼10~20分程度です。術後はしばらく院内で休んだのち帰宅可能(手術当日のご自身の運転で帰宅することはできません)ですが、翌日には検査が必要です。

ステップ1.麻酔と挿入口の確保

目薬タイプの点眼麻酔を行います。眼内コンタクトレンズ(ICL)を挿入するために、角膜を3㎜ほど切開します。なお、創口は3㎜と小さく、自然治癒しますので、縫合の必要はありません。

ステップ2.インプラント

インジェクターという挿入するための器具を使って、切開部分から筒状に折りたたまれた眼内コンタクトレンズ(ICL)を挿入します。レンズが、眼内でゆっくりと広がるのを待ちます。

ステップ3.レンズの固定 目の縦or斜め断面が理想。

広がったレンズの四つ角(支持部)を虹彩の下の毛様溝に入れてレンズを固定します。

ステップ4.もう片方の目の手術&術後ケア

両目のUPと時計の絵に20分の文字。
同じ要領で、もう一方の目も手術も行います(基本的には両眼同日手術)。創口はすぐに治癒しますが、感染予防のため、術後はしばらく抗菌薬を点眼する必要があります。

 

術後すぐに視力が回復するのですか?

クリニックによって表現にばらつきの出るところです。「数時間後にはだいぶ見え、翌日にはクリアに見えるようになる」とするクリニックと、「数日から1週間ほどで視力がよくなり、自然な見え方が安定するには1~3ヶ月かかる」と慎重な表現をするクリニックがあります。

 

術後のケアは必要ですか?

術後の定期健診は、翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、以降1年ごとに設定しているクリニックが多いようです。

みんなのICL運営事務局

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ICL手術は、自由診療となり、全額自己負担となります。

ICL手術で起こりうるリスク・合併症のこともよく考えて、手術を受けるかどうか判断しましょう。
受けると決めたら、料金で選ばず、信頼できる病院を選んでください。